家庭教師をする場合に、生徒さんの現在の状況をまず知ることから始めるが、今回は学校の教科書レベルの問題を一応こなした場合のそのあとの数学の対策について書こうと思う。
授業で教科書の問題を解けるようになったら、教科書と同時によく配られているような問題集が宿題に出されることが多いと思う。その問題集には教科書レベルの問題と、少し難しめの問題が載っているだろう。その少し難しめの問題をひと通り経験してみた人(解けるようになっていればいいが、そうでなくてもよい)で、さて次の問題集はどうしよう、と思う文系志望の生徒さんには私は迷わず共通テストの過去問形式のものを解かせている。文系学部を希望する生徒さんは共通テストだけを受験する場合が多いので、もういったんそこで共通テストの形式に慣れてもらいたいこともあり、解かせている。
共通テストの問題でも、最初はセンター試験だったころのものをまず解かせる。それは共通テストに変わってからの数学の問題は、傾向としてセンター試験だったころのものよりも読解力を要する問題が多くなってきているので、まずは四角を埋めるという作業のできるセンター試験の過去問の方が取り組みやすい感じがするからである。
大切なことは、過去問に取り組んでみたあと、少し公式の記憶などが怪しいと自分で思う分野を洗い出し、教科書や教科書と同時に配られていた問題集に戻って何問か解いてみて復習をすることである。もう少し解きたいと思えば、チャート式などの例題を何問か解いてみてもよい。たくさんでなくてもよいので、確認のためにも少し解いてみるのをお勧めする。
新しい問題集を買うと、なんとなく勉強した気になったり、また、こんなにたくさん解けないよ、と買った後しばらくしてから後悔したりすることがある。また、ついつい全部の分野をやらなきゃなどと気負いすぎて逆にやる気がなくなったりすることもある。必ず得意な分野があり、いまひとつ不得意な分野というものが人によって違って存在するはずなので、すべての分野をきちんとやろうなどとは思わず、不得意な分野を強化する方が近道である。
文系学部志望の生徒さんが、1週間にどれぐらい数学にかけられるか考えてみてもほかの問題集に手を出すより直接的で、戦略的であるため大変好評である。
得意な分野、不得意な分野が分からない、また、自分の現在の状況がどの段階なのかわからない、というご相談については、無料でLINEで受け付けることができるので、相談してみてほしい。実はそれを見つけることが家庭教師の最大の使命かもしれないので、是非迷わず相談してください。